完璧主義者

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満点



「完璧主義なところを改善したほうがいいと思います」

とある仕事でチームメンバーからそうフィードバックをいただいた。

 

衝撃だった。完璧主義など言われたことがなかったからだ。

 

「また、周りに意見を共有するときは、きちんと自分の意見をもって言い切ると周りも助かると思います」

というフィードバックもいただいた。確かに、私は意見をもっていてもきちんと言い切るということをしない。具体的には「~なのかもしれない」とか「~だったら、、、どうなんでしょうね」という風に(自分でもあまり自覚できていないのではっきり思い出せないが)、言葉の末を濁すきらいがある。

 

これはなんとな~く自意識していたが、それも他人から言われるのは初めてだと思う。

 

完璧主義な私

 思い返せば、私はいつのまにか完璧主義な性格になっていたようだ。

小学校のころから、私はなんでも上手くこなせる人間だと周りから思われていた。

卒アルには「運動もできて勉強もできてパーフェクトな○○くんですね」と寄せ書きが書かれていた。私はそれを見て、当然だと思ったし嬉しく思った。

 

中高になってからは運動はそこそこレベルになっていったが、代わりに勉強はよくできる子になった。自分の名前の特性上、「完璧」であることを求められがちだった私は、期待された「完璧」に応えられるような人間になろうとした。

 

比較的、異性からもモテていた。今思えば、どんなやつからも絶対にかわいい・きれいだと言われるような、いわゆる上位カーストの子から決まって迫られていた。

とくに自分が恋愛のために努力したわけではなかったが、母親のおかげか女性の話は上手く聞くことができていたり、たまたま女性ウケのよい容姿をしていたりしたせいでそれなりにモテていた。

 

 特に、高校のころは、成績も優秀、容姿も端麗という「完璧」な女性と付き合うことができたこともあったり、部活では「パーフェクト○○」と呼ばれることもあったりして、より一層、「完璧」を追求するようになったし、そして自分は「完璧」になれると信じるようになった。

 

 そして、大学生になった今でも、私の中核に「完璧主義」が据えられている。GPAは3以上取るようにしてたし、サークルでは「できるやつ」認定を一年のころからされていた。その他もいろいろ完璧さを求めた事例はいくらでも出てくると思う。

 

 「君は完璧主義が裏目に出ることがある」と言われるまでは気づかなかったが、私は間違いなく完璧主義者である。

 一般的な完璧主義の特徴として

①他人からの評価が気になる

②理想が高い

③失敗を強く恐れる

④妥協が苦手

⑤ナルシスト気味

などが挙げられるが、どれも自分に当てはまる。

完璧主義のメリット

 完璧主義にはいくつかメリットがある。ネットで調べればいくらでもその例が出てくるので、それと自分の体験を照らし合わせてみたいと思う。

①質の高いアウトプットを出せる

 たしかに私は人から評価を受ける際にはきまって平均以上のアウトプットを出してきた。運動だってそうだし、勉強だってそうだし、恋愛だってそうだ。100点満点のテストで98点だと満足できない人間だった。あくまでも100点を意識していた。

②精密な作業が得意

 今回のお仕事でも痛感しているが、データや数を取り扱うような精密な作業を得意としているのかもしれない。受験勉強においても細かいところまで覚えるところは覚えていた。

「データの読み取りや作業は丁寧だと感じます。そのおかげで、チームの理解もより深まったと思います。」というFBもいただいたように、緻密な作業は意外と得意なのかもしれない。

 

完璧主義のデメリット

 完璧主義にもデメリットはある。ここでも自分の体験と照らし合わせて説明したいと思う。

①ストレスフル

 これは自分でもよくわかる。自分に対しても他人に対しても高い水準のアウトプットを求めるがゆえに、自分や他人がその水準に達していなかったときはその状況を非常にストレスに感じる。自分の話で言えば、たとえばテストの成績があるだろう。自分はクラスの中で一番にならなければならない、学年でもトップにならなければならない、それ以外はだめだという考え方をしていたので、2位だったときはとても苦痛に感じていた。また、サークルで自分の能力を披露するときにも、自分が勝利できなかった時はひどく落ち込んだ。

 常に「あるべき理想」を掲げているため、今の自分を必ずマイナスとして捉えてしまうのである。加点方式ではなく、減点方式である。

②先延ばしの泥沼にはまり、チャンスを逃す

 これも非常にわかる。できあがっていない状態でアウトプットを披露することは、自分が苦痛に思うものごとのなかでもトップクラスに苦痛だ。サークルの例だと、自分がまだ他人に披露できるレベルではないと考えているときにアウトプットを出さなきゃいけないときは非常に苦痛に感じるし、それで悪い評価をうけても「自分はまだまだ成長できる!今の自分は自分ではない!」と、素直に評価を受けない。

 仕事をする際でもとくにそうだ。就活の場面でも、そうだ。誰かに評価される就活では、自分がまだお披露目する段階にないと思ったら挑戦すらしない。しかし、その判断は間違っている。実力が伴っていなくても、アウトプットを出すことでしか経験できないことが沢山あり、自分が考えられない気づきも多くも出てくる。気軽に挑戦して、どんどん成長していく人の指をくわえながら、自分は未熟なまま、というケースがいかに多い事か。

 

 勉強が上手くいったのは、きっとこのデメリットがあまり発揮されないからだと思う。勉強とは完全に閉じた世界である。他人からの指摘を受けることなく成長することができる。

 

 だが、スポーツや恋愛や人間関係、多くの仕事はそうではない。必ず何かしらのアウトプットを出し、そのフィードバックを受けることで、失敗を恐れてアウトプットをしない場合よりも何倍も成長することができる。

 

 しかし、完璧主義者はなかなか挑戦することができず、そのまま大した努力もせずに「終わっていってしまう」場合がある。

 

 ③優先順位をつけられない

理想を高くに設定することで、優先順位をなかなかつけられない。パットすすめるべきところをさっと進められないってこと。物事には段取りというものがあって、その段取りに従ってやっていかなきゃならない。

 

 

記事の途中ですが、なんだか面倒くさくなってきました

 はい、このあとに完璧主義の原因や対策事項を述べていく予定だったんですけど、なんだかだるくなってしまいました。これも多分、完璧主義のせい。ということでもう自分の思ってることを書くだけで80点ということにします。

 

原因は過保護な母親と、自分の名前

 よく考えるとうちの母親は過保護だっだし、相手が求める理想像を提供しないと態度が急変する人だったんですよね。つまり無条件の愛というものがない。

 

 「子供らしくてかわいらしい子でないと愛情をそそげない」という母親には気をつけよう。。。

 まぁ過去を嘆いてもしょうないんで、今からできることをやっていきます

 

 あとはねぇ、自分の名前かな。個人特定されてしまう気がするけど、結構影響されてると思うんだよねぇ。

 

健全な完璧主義者になるために

 ①80%の程度の出来で、自分をほめる癖をつける

 ②考える前に行動する(「まぁいっか」を口癖にする)

 ③to doには時間を制限をつける

 ④無駄なプライドを捨て、人に頼る

 ⑤他人基準で行動する

 ⑥オンオフの区切りをつける

 

上記のポイントを守ることのメリット

 ①他人に対して寛容な気持ちを持てる

 ②仕事の効率を高められる>仕事ができるヒトだと尊敬される

 ③良い人間関係が構築できる

 ④ストレスから解放されて、気持ちが楽になる

 ⑤幸せを感じる瞬間が多くなる

 

 

総括

 なんとなくだけど、自分の人生は波に乗っていると思う。

まだまだ克服したいことは沢山あるけど、それ以上に自分は今まで自分が築きあげてきたものが大好きで、それに支えられて生きている。

 少し前の自分が思っている以上に、また、いま自分が思っている以上に、自分の抱えている悩みはちっぽけなのかもしれない。

 8月の残りの日と9月は、健全な完璧主義になることを目的にしよう。!

 

<参考サイト>

https://smartlog.jp/149564

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%8C%E7%92%A7%E4%B8%BB%E7%BE%A9