虎がエモノを一心不乱に追いかけるように過ごそう~宇都宮虎丸~

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宇都宮虎丸

まさか、このキャラクターについて記事を書く日が来るなんて夢にも思わなかった。

 

 

恐らくこの記事を見に来てくれた方は、この男がどういう人間かご存じだろうが軽く説明しておこう。

 

彼の名前は宇都宮虎丸イナズマイレブン無印第3期にて初登場した、エースストライカー豪炎寺に勝るとも劣らないシュート力を持ったFWプレイヤーだ。彼の必殺技「タイガードライブ」や豪炎寺との合体技「タイガーストーム」は歴代の必殺技の中でもかなり迫力があるので、印象に残っている人も多いのではないか。

 

しかし、実は最初から彼はFWとして全力を出していなかったわけではない。

 

例えば、前線にボールを運び、ここならFWとしてかならずシュートを打つべきだ!という場面でも、豪炎寺などの他のFWにパスを出す。

 

 

頑なに、自分でシュートを打とうとしないのだ。

そんな状況が続く中、とうとう豪炎寺の治療(腑抜けたプレイヤーに強烈なシュートを対象に叩き込んだ後に、説教をして対象の目を覚まさせる豪炎寺なりの励ましかたを指す)が虎丸に対して行われる。

 

 

その時、彼の過去が初めて打ち明けられる。

 

 

彼がシュートを打てなかった理由は、「FWとしての自分が強すぎるせいで、周りから疎まれてしまった経験から、全力を出すことは悪いことだ」と考えているからだと。

 

「俺がみんなのアシストをして、点を取る。それが一番なんですよ!みんなが楽しくサッカーができるんです!」

 

そう語る虎丸に、豪炎寺は「ふざけるな!」と一喝する。

 

「そんなサッカーは本当の楽しさじゃない。見ろ!ここにいるのは、日本中から集められた最強のプレイヤーたち。そして、敵は世界だ!」

 

( ゚д゚)ハッ!とする虎丸。

 

「俺たちは世界と戦い、勝つためにここにいるんだ。それを忘れるな!」

 

 

これを機に、虎丸はサッカーを全力でするようになる。

「俺、全力出してもいいんですね!」

 

 

周囲を最優先する生き方は、本質を見誤る

 虎丸のように、周囲の人間がどう思うかを行動の基準としている人は多いのではないだろうか?

 

もちろん、自分の行動が他人にどのように影響するのか全く考えないと、自己中心的で非協力的になってしまい、チームプレイが機能しないだろう。

 

 

しかし、常に他人の顔色をうかがっていては、そのチームが達成すべき目標を真の目標とすることはできない。

 

これは転じて、目標までの道の選択を誤ってしまうことや、全力を出せないことにつながってしまう。そもそも、他人の評価を気にしていては、本当のよろこびを感じることはできない。

 

 

「それ自体に悦びを感じよ」

 

 

これは、昨日書いた記事とも通底する。

 

 

なぜこのテーマで記事を書こうと思ったか

 今日のアルバイトで、マネージャーから「君の販売には、経験の不足からくる自身のなさが転じて、元気がない!」と言われた。

 

 

私は正直、これは本質を見誤っていると思う。なぜなら、自信がないということは決してないと確信しているし、今日の販売が元気がなさそうに見えたのは、販売に対して興味を失っていたからだ。

 

 

ところが、そういうことをマネにいうのは憚られたので、私は

 

「誰かに見られていると思うと、なんだか実力を発揮できないんですよね。

いや、誰かというのは正確に言うと、私の指導者ですね。自信満々に行うと『初心者のくせに、なに自信満々にしてるんだ。あと、初心者ごときのお前が、俺より販売業務でいい成績出すなよ』と、言われてる気がするから、販売に限らず、「できない自分」を演じてしまうんですよ」と伝えた。

 

 

すると、マネージャーから返ってきたひとことが割と衝撃だった。

 

 

「実際に、そんな風に指導者から言われたことあるの?」

 

 

。。。。確かに、実際に言われたことはないかもしれない。

 

前の店舗でも、サークルでも、外の世界で言われた経験は一度もない。

 

敢えて言うなら、家族内ではそうした価値観が普通だったかもしれない。

 

私は末っ子で、要領が良く、たまに親や上の兄弟の行動を批判したりしていた。自分はアドバイスのつもりだったが、いつもそのときに「お前は、もう少し年上を尊敬しろ。社会に出てから困るぞ。批判内容なんてどうでもいい。とにかく尊敬しろ」という趣旨のことを言われていた。

 

 

私は常々、「アドバイスは事実だし、反論できるなら反論すべきなのに反論してこないということは、相手の図星だということ。私が行動を変える必要はない。」と考えていたが、知らないうちにそうした価値観にそまっていたようだ。

 

 

ところが、実際は、そうした「目上の人の上には立ってはいけない」という価値観のおかげで、やるべき仕事を十分にできずにいる。

 

 

でも、今日のマネージャーからの一言で、目が覚めた。

 

 

俺はやるべきことをはき違えていた。間違った社会観を身につけていた。

 

ああ、俺は、ありもしない内なる声に惑わされていたのだな。

 

 

・・・・・・

 

 

自分は、今まで「無邪気さ」を発揮できる職場環境で働きたいと願っていた。

 

 

しかし、大事なのはそうした職場環境というよりも、自分の心構えだ。

 

 

これからは、虎がエモノを一心不乱に追いかけるように生きていこうと思う。

 

(不思議なことだが、葉隠にも理想の行動像として虎がエモノを追いかける姿が取り上げられていた。種だ。)