だが断る

 私は今、ここ数ヶ月で最も落ち込んでいる。何故なら、第一志望の企業のインターンに呼ばれなかったからだ。昨日、そこのインターン合格者が出たということをネットの掲示板で知った。私が参加する日程の合格者も出たので、面接結果を考慮した結果、私より優秀だと判断された人間が少なくとも数人はいるということになる。そう、数人。実は合格者は恐らくまだ全員は出されていない。というのは、昨日の合格報告が余りにも少ないということや、まだまだ面接を控えている人がいるからだ。つまり、まだまだ合格者は出るということである。私がインターン内定者として選ばれる可能性もおおいにあるわけである。

 

 しかし!たとえインターン合格者に選ばれたとしても、私は完全なる満足感は得られないと断言できる。何故なら、私が少なくとも合格者の中で一番優秀ではないと判断されたからだ。

 

 とても悔しい。選ばれなかったこともそうだが、自分の上にヒトがいるという状況がとても悔しい。受験の際に感じた悔しさとは違う。あのときの悔しさは、全力を出し切れずに戦えなかったことの悔しさだ。一方、今感じている悔しさは「一番になれなかった。優秀者層の人間として選ばれなかった」ことの悔しさだ。

 

 

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一番が好きなディオ・ブランドー

 何故だか分からん。理由は全くわからんのだが、私は私の前に誰かが歩いていることにとてつもない不快感を感じる。

「ぼくは一番が好きだ ナンバー1だ! 誰だろうとぼくの前でイバらせはしないッ!」

 

 だが、練習や努力を怠っていたことも事実だ。これは、痛みを請け負う事実として受け入れなければならん。井の中の蛙ではなく、大海のシロナガスクジラでなければならない。そのためには、ケースの練習だって、フェルミの練習だって、面接の練習だって、GDの練習だって、見た目をよくするための筋トレや美活だって、やってもやりすぎるということはないのだ。

 

 

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「もっとも『むずかしい事』は! いいかい!もっとも『むずかしい事』は!

 『自分を乗り越える事』さ! ぼくは自分の『運』をこれから乗り越える!!」

 

ENTJである私は、今まで自己より外側の領域に関心を見出してきた。

しかし、今は内側の領域に目を向け、もっとも「むずかしい事」である『自分を乗り越える事』をしなければ自分の願望を実現できない。

岸部露伴が自分がじゃんけんで負けるという運(命)を、自分の力で乗り越えたように、私も自分が志望先のインターンで選ばれなかったという運(命)を乗り越えたい。

 

 

私「わ…私がこのまま御社を諦めたら楽になれるのか?ほ…ほんとうに妥協すれば幸せな未来が待っているんだな…?」

第一志望企業「あぁ~約束するよ~~~~~っ お前の選考辞退と弊社の選考作業の削減のギブアンドテイクだ 諦めろよ…早く諦めろ!」

 

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